プレスリリース

ボーイング、2024年第4四半期および通期の業績を発表

2024年第4四半期

  • ストライキが終結し、737、767、777/777Xプログラムは生産を開始。
  • ストライキや一部の防衛プログラムに関わる損失、そのほか年末に発表した人員削減に伴うコスト等が当四半期決算に影響。
  • 売上高は152億ドル。1株当たりの損失(GAAP)は5ドル46セント、1株当たりの中核損失(non-GAAP)*は5ドル90セント。
  • 営業キャッシュフローは35億ドルの赤字。現金および有価証券への投資額は263億ドル。

2024年通期

  • 民間航空機の納入機数は348機。通年の純受注数は279機。
  • 全体の受注残は金額ベースで5,210億ドル。その内、民間航空機の受注残は5,500機以上。

 

表:決算サマリー(単位100万ドル、ただし1株当たりのデータを除く)

  第4四半期 通期
2024年 2023年 前年 同期比 2024年 2023年 前年 同期比
売上高 $15,242 $22,018 (31)% $66,517 $77,794 (14)%
GAAP
営業損失 ($3,770) $283 NM ($10,707) ($773) NM
営業利益(損失)率 (24.7)% 1.3% NM (16.1)% (1.0)% NM
純損失 ($3,861) ($30) NM ($11,829) ($2,242) NM
1株当たり損失 ($5.46) ($0.04) NM ($18.36) ($3.67) NM
営業キャッシュフロー ($3,450) $3,381 NM ($12,080) $5,960 NM
Non-GAAP*
中核営業利益(損失) ($4,042) $90 NM ($11,811) ($1,829) NM
中核営業利益(損失)率 (26.5%) 0.4% NM (17.8%) (2.4%) NM
1株当たり中核損失 ($5.90) ($0.47) NM ($20.38) ($5.81) NM

* Non-GAAPによる算出。ボーイングでは、米国で一般に認められた会計原則(GAAP)に基づき作成された財務報告を補完するものとして特定のnon-GAAP財務情報を提供しています。提供されるnon-GAAP財務情報には、現行の営業活動による財務結果を示すものではない、もしくはそれらと関係がないと思われる特定の主要項目は含まれません。詳しくは下記プレスリリース(英語)をご覧ください。

https://boeing.mediaroom.com/2025-01-28-Boeing-Reports-Fourth-Quarter-Results

※ NM = Not Meaningful(非適用)

2025年1月28日 アーリントン発 - ボーイングは本日、2024年第4四半期の業績を発表しました。当四半期の売上高は152億ドルとなり、1株当たりの損失(GAAP)は5ドル46セント、1株当たりの中核損失(non-GAAP)*は5ドル90セントでした。

民間航空機の納入減やストライキによる生産停止のほか、一部の防衛プログラムに関わる損失計上や人員削減に伴うコストなどを受けて、当四半期の営業キャッシュフローは35億ドルの赤字となりました。

現金および有価証券への投資額は、当四半期期首の105億ドルから263億ドルに増加しました。負債額は当四半期期首の577億ドルから539億ドルに減少。融資枠として100億ドルを確保しておりますが、引き出しは行われておりません。

受注残高は、当四半期末時点で5,210億ドルとなりました。

主要ビジネス部門ハイライト
民間航空機部門

  • 民間航空機部門の第4四半期の売上高は前年同期比55%減の48億ドル。営業利益率はマイナス43.9%となりました。
  • 納入機数の減少、ストライキによる生産停止、777Xと767プログラムに関わる損失計上などが当四半期の主なマイナス要因。
  • 737型機の生産レートを今後段階的に引き上げる予定。787型機の製造拠点であるサウスカロライナ工場の拡充計画を発表。2024年の同機の生産レートは月産5機。
  • 777Xプログラムでは、米連邦航空局(FAA)の認証に向けた飛行試験を2025年1月に再開。777-9型機の初号機納入は2026年を予定。
  • 当四半期の純受注数は204機となり、トルコのペガサス航空から737-10型機を100機、ドバイを拠点とする格安航空フライドバイから787-9型機を30機受注しました。
  • 当四半期の納入機数は57機で、受注残は5,500機超、金額ベースで4,350億ドルとなりました。

防衛・宇宙・セキュリティ部門

  • 防衛・宇宙・セキュリティ部門の第4四半期の売上高は54億ドル。営業利益率は、空中給油・輸送機KC-46A、次世代練習機T-7A、商業宇宙、大統領専用機「エアフォースワン」プログラム、無人空中給油機MQ-25プログラムなどに関わる損失計上のためマイナス41.9%となる。
  • 当四半期は、米空軍より15機の空中給油・輸送機KC-46Aの追加受注や、米海軍より7機のP-8A哨戒機の受注を獲得。米空軍に次世代練習機T-7Aの最終号機を納入。
  • 防衛・宇宙・セキュリティ部門の受注残高は640億ドル。そのうち、米国以外の海外顧客が29%を占める。

グローバル・サービス部門

  • グローバル・サービス部門の第4四半期の売上高は51億ドルで、営業利益率は民間航空と政府関連の需要増で19.5%となる。
  • 当四半期は、米空軍より大型輸送機C-17の整備契約や航空自衛隊のF-15戦闘機の能力向上のための改修契約を獲得。