ボーイング、2024年第3四半期の業績を発表
アーリントン発、2024年10月23日-
- ストライキによる一部生産停止が当四半期の決算結果に大きく影響。
- 売上高は178億ドル。1株当たりの損失 (GAAP) は9ドル97セント。1株当たりの中核損失(non-GAAP)は10ドル44セント。
- 営業キャッシュフローはマイナス13億ドル。フリーキャッシュフローもマイナス20億ドル (non-GAAP)。
- 受注残は金額ベースで5,110億ドル。民間航空機の受注残は5,400機超。
表:決算サマリー(単位100万ドル、ただし1株当たりのデータを除く)
第3四半期 | |||
2024年 | 2023年 | 前年 同期比 | |
売上高 | $17,840 | $18,104 | (1) % |
GAAP | |||
営業損益 | ($5,761) | ($808) | NM |
営業利益率(損失) | (32.3%) | (4.5%) | NM |
純損益 | ($6,174) | ($1,638) | NM |
1株当たり利益(損失) | ($9.97) | ($2.70) | NM |
営業キャッシュフロー | ($1,345) | $22 | NM |
Non-GAAP* | |||
中核営業利益(損失) | ($5,989) | ($1,089) | NM |
中核営業利益率(損失) | (33.6%) | (6.0%) | NM |
1株当たり中核利益(損失) | ($10.44) | ($3.26) | NM |
* Non-GAAPによる算出。ボーイングでは、米国で一般に認められた会計原則(GAAP)に基づき作成された財務報告を補完するものとして特定のnon-GAAP財務情報を提供しています。提供されるnon-GAAP財務情報には、現行の営業活動による財務結果を示すものではない、もしくはそれらと関係がないと思われる特定の主要項目は含まれません。詳しくは下記プレスリリース(英語)をご覧ください。
https://boeing.mediaroom.com/2024-10-23-Boeing-Reports-Third-Quarter-Results
※ NM = Not Meaningful(非適用)
ボーイングは本日、2024年第3四半期の業績を発表しました。売上高は178億ドルとなり、1株当たりの損失(GAAP)は9ドル97セント、1株当たり中核損失(non-GAAP)*は10ドル44セントとなりました。今年9月からのストライキによる一部生産停止による影響を反映。
今期の営業キャッシュフローはマイナス13億ドルで、フリー・キャッシュフロー (non-GAAP) はマイナス20億ドルでした。
現金および有価証券への投資額は、当四半期期首の126億ドルから105億ドルに減少。融資枠として、10月に新たに100億ドルを追加し、計200億ドルを確保しておりますが、引き出しは行われておりません。
受注残高の金額ベースは、第3四半期末時点で5,110億ドルとなりました。
主要ビジネス部門ハイライト
民間航空機部門
- 民間航空機部門の第3四半期の売上高は74億ドルで、営業損失率は54.0%。
- ストライキによる一部生産停止と研究開発費の増加が主要因。
- 787型機の生産レートは月産4機を維持し、今年末までに月産5機に増産。
- 当四半期の受注数は49機となり、納入機数は116機。
- 受注残は5,400機超、金額ベースで4,280億ドル。
防衛・宇宙・セキュリティ部門
- 防衛・宇宙・セキュリティ部門の第3四半期の売上高は55億ドル。
- 営業損失率は43.1%となり、T-7A練習機、KC-46A空中給油機、宇宙船スターライナーや無人給油機MQ-25に関わる20億ドルの損失を計上。
- 当四半期は、米空軍へ次期多用途ヘリコプターMH-139Aを納入。また、米空軍と2機の早期警戒管制機E-7A Wedgetailに関わる契約を確定。
グローバル・サービス部門
- グローバル・サービス部門の第3四半期の売上高は前年同期比2%増の49億ドル。
- 営業利益率は17.0%となり、民間航空機のサービス契約数の増加を反映。
- 当四半期は、全日本空輸株式会社 (ANA)とランディングギアのオーバーホールとパーツに関わる契約を締結。米空軍よりKC-135機のスペアパーツに関わる契約を獲得。