ボーイング、NASAより持続可能なフライトデモンストレーター機の契約を獲得
- NASA、ボーイングおよびパートナー機関は、単通路機における燃料消費量およびCO2排出量を最大30%削減することを目標
- 持続可能なテクノロジーの進化は、航空業界が目指す 2050 年までにCO2排出量実質ゼロの達成に不可欠
アーリントン発 , 2023年1月18日 - ボーイングと業界パートナーは、米航空宇宙局(NASA)から遷音速トラス支持翼(Transonic Truss-Braced Wing, TTBW)デモンストレーター機の開発と飛行試験を主導することに選定されました。
持続可能な実験用航空機(Sustainable Flight Demonstrator, SFD)プログラムの一環として、さまざまな技術の実証実験が行われています。それらの成果は、将来の航空機の設計、または空気力学や燃費効率の向上に大きく貢献する可能性があります。
今後さらなる進化が予測される推進システム、材料、システムアーキテクチャーなどを取り入れた
TTBWの単通路機は、そのフライトにもよりますが、既存の高効率な単通路機と比較して燃料消費量とCO2排出量を最大30%削減する可能性があります。SFDプログラムは、2050 年までにCO2排出量実質ゼロ、および米国航空気候アクションプランに示された目標達成への航空業界の取り組みを促進します。
デモンストレーター機の開発に、ボーイングは既存の航空機の要素とまったく新しいコンポーネントを融合していきます。
SFD宇宙法協定(Space Act Agreement)を通じたNASAの調達資金は総額4億2,500万ドルです。SFDプログラムはボーイングと業界パートナーによる最大7億2,500万ドルの資金も活用し、デモンストレーター・プログラムの方向性を決定して、必要な資源需要を満たします。これとは別に、ボーイングは昨今持続可能な航空研究に総額1億1,000万ドルの社内投資を実施しています。
TTBW機のコンセプトは、NASA、ボーイング、業界の投資に支えられた10年以上にわたる開発の成果です。NASAの環境に優しい亜音速機研究(Subsonic Ultra Green Aircraft Research)プログラムなど、同局のこれまでのプログラムの下で、ボーイングはTTBWの設計を前進させるための風洞試験やデジタルモデリングを大規模に実施しました。初期の概念研究は、NASAの環境に責任をもつ航空(Environmentally Responsible Aviation)プログラムの下で開始されました。
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