ボーイングとNASAとの脱炭素研究機プロジェクトに米航空会社も参加
ウィスコンシン州オシュコシュ発, 2023年7月25日 - ボーイングと米航空宇宙局(NASA)は、双方で推進する脱炭素化に特化した次世代研究機の開発プロジェクトに、米大手航空会社も参加することを発表しました。
持続可能な航空宇宙業界への取り組みの⼀環
として、ボーイングとNASAは「サステナブ
ル・フライトデモンストレーター(SFD)プロ
ジェクト」を⽴ち上げ、今後同プロジェクト
のもと次世代研究機X-66Aを開発します。
この新しい研究機の開発に、アラスカ航空、アメリカン航空、デルタ航空、サウスウエスト航空およびユナイテッド航空が協力し、運航効率、保守整備、操縦性、空港の互換性の観点から助言や情報を提供します。
X-66Aは、NASAにとって二酸化炭素排出量を実質ゼロにする目標に特化した初のXプレーン (試験機) です。同機は、遷音速トラス支持翼(Transonic Truss-Braced Wing, TTBW)を採用し、MD-90型機を改造してボーイングのカリフォルニア州の工場で製造されます。
ボーイングとNASAとのプロジェクトに、米航空会社は以下の分野で協力します。
- デザイン:持続可能な運用と空港の互換性について評価します。X-66Aの翼長は44メートル(145フィート)の予定ですが、TTBWのデザインは様々です。今後、折りたたみ式の翼端によって同機が既存の空港インフラを利用できる可能性があります。
- シミュレーターと試験室試験:航空会社のパイロットがフライトシミュレーターを使ってX-66Aを体験し、同機の操縦性を評価します。
- 飛行試験:航空会社のオペレーションおよびメンテナンスのチームが、改造機としてのX-66Aを評価します。同機の飛行試験をエドワーズ空軍基地内にあるNASAのアームストロング飛行研究センターで2028年と2029年に行う予定です。
また、ボーイングとNASAは「EAAエアベンチャー・オシュコシュ」の会場で、X-66Aの塗装デザインを発表しました。
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ボーイング ジャパン広報
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