ボーイング、2022年第3四半期の業績を発表
アーリントン発, 2022年10月26日 -
- 営業キャッシュフローは32億ドル、2022年のフリーキャッシュフローは引き続き好調の見込み
- 787型機の納入を再開し9機納入
- 固定価格制の防衛開発プログラムで損失を計上
- 売上高は160億ドル、GAAPでの1株当たり利益はマイナス5.49ドル、1株当たりの中核利益(non-GAAP)*はマイナス6.18ドル
- 受注残高は3,810億ドル。民間航空機の受注残は4,300機超
表:決算サマリー(単位100万ドル、ただし1株当たりのデータを除く)
第3四半期 | 9カ月 | |||||
2022年 | 2021年 | 前年 同期比 | 2022年 | 2021年 | 前年 同期比 | |
売上高 | $15,956 | $15,278 | 4% | $46,628 | $47,493 | (2)% |
GAAP | ||||||
営業利益(損失) | ($2,799) | $329 | NM | ($3,194) | $1,269 | NM |
営業利益率 | (17.5)% | 2.2% | NM | (6.8)% | 2.7% | NM |
純利益(損失) | ($3,308) | ($132) | NM | ($4,390) | ($126) | NM |
1株当たり利益(損失) | ($5.49) | ($0.19) | NM | ($7.24) | ($0.10) | NM |
営業キャッシュフロー | $3,190 | ($262) | NM | $55 | ($4,132) | NM |
Non-GAAP* | ||||||
中核営業利益(損失) | ($3,078) | $59 | NM | ($4,040) | $461 | NM |
中核営業利益率 | (19.3)% | 0.4% | NM | (8.7)% | 1.0% | NM |
1株当たり中核利益(損失) | ($6.18) | ($0.60) | NM | ($9.31) | ($1.72) | NM |
*
Non-GAAPによる算出。ボーイングでは、米国で一般に認められた会計原則(GAAP)に基づき作成された財務報告を補完するものとして特定のnon-GAAP財務情報を提供しています。提供されるnon-GAAP財務情報には、現行の営業活動による財務結果を示すものではない、もしくはそれらと関係がないと思われる特定の主要項目は含まれません。詳しくは下記プレスリリース(英語)をご覧ください。
Boeing Reports Third-Quarter Results
※ NM = Not Meaningful(非適用)
ボーイングは本日、2022年第3四半期の業績を発表しました。当四半期の売上高は160億ドル、1株当たりの利益(GAAP)はマイナス5.49ドル、1株当たり中核利益(non-GAAP)*はマイナス6.18ドルでした。民間航空機の売上高増加と固定価格制の防衛開発プログラムでの損失を反映しています(表)。
営業キャッシュフローは当四半期中、民間航空機の納入数増加と税還付を反映して改善し32億ドルでした。
現金および有価証券への投資額は、主に営業活動からの現金が牽引役となり、当四半期期首の114億ドルから143億ドルに増加しました。未引出しの融資枠として120億ドルを確保しています。
受注残高は、第3四半期末時点で3,810億ドルでした。
主要ビジネス部門ハイライト
民間航空機部門
- 民間航空機部門の第3四半期の売上高は63億ドル。787型機の納入再開と737型機の納入機数増加が牽引役となり増加。営業利益率はマイナス10.3%。前年同期より追加コストが減少したものの、研究開発費などの期間費用の増加によって一部相殺されたことを反映
- 8月に787型機の納入を再開。787型機プログラムでは1機1機がボーイングの最高基準を満たすよう包括的な見直しを実施し、現在の低レート生産から段階的に月産5機まで戻す予定
- 2020年末以来、737 MAXの累計運航数は約100万便
- 当四半期には227機の純受注を獲得。内訳は、737型機が167機、767型機が27機、777型機が18機、787型機が15機
- 当四半期には112機の民間航空機を納入。受注残は4,300機超、金額ベースで3,070億ドル
防衛・宇宙・セキュリティ部門
- 防衛・宇宙・セキュリティ部門の第3四半期の売上高は53億ドルに減少、営業利益率はマイナス52.7%に低下。固定価格制の開発プログラムにおける28億ドルの損失が主な要因。当該損失はKC-46A、VC-25B、MQ-25、T-7A、商用有人宇宙船の各プログラムで計上され、製造とサプライチェーンのコスト増、および技術的な課題が牽引役。その他のプログラムの業績が芳しくなかったことも影響
- 当四半期には、空中給油機KC-46Aについて米空軍から15機、イスラエル空軍から4機の契約を獲得。ポーランドがAH-64Eアパッチを次期戦闘ヘリコプターとして選定
- 防衛・宇宙・セキュリティ部門は航空機34機と衛星2基を納入。この中で、米空軍向けのMH-139Aグレイウルフヘリコプター4機を初納入。また、当四半期中、アリゾナ州メサに先端複合材製造センターを開設
- 防衛・宇宙・セキュリティ部門全体の第3四半期の受注残高は550億ドル、そのうち31%が米国外顧客からの受注
グローバル・サービス部門
- グローバル・サービス部門の第3四半期の売上高は44億ドルに増加、営業利益率は16.5%に上昇。民間航空機のサービス契約数の増加と良好な組み合わせが主な牽引役となり、政府向けサービスの契約数減少を一部相殺
- 当四半期は、イタリア空軍向けKC-767AのPBL(Performance Based Logistics)継続契約、米海軍向けF/A-18兵站支援に関する契約を獲得。エチオピア航空とランディングギア交換およびエアプレーン・ヘルス・マネージメントに関する契約を締結。100機目の737-800BCFを航空機リース会社エアキャップに納入
この件に関するお問合せ先
ボーイング ジャパン広報
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