エグゼクティブのご紹介：Brendan Nelson

シニア・バイス・プレジデント
ザ・ボーイング・カンパニー
ボーイング・グローバル社長

ブレンダン ネルソンは、ザ・ボーイング・カンパニーのシニア・バイス・プレジデントで、ボーイング・グローバルの社長です。また、ボーイングのエグゼクティブ・カウンシルのメンバーも務めています。

現職には、2023年1月に任命され、国際戦略と米国を除いた国々・地域における業務執行を担い、世界の主要市場に拠点を構えるボーイングの地域支社20社を統括します。そのほか、海外市場での成長促進と生産性向上の取り組み、新事業や産業パートナーシップの構築、国際業務の統括、ボーイングの海外市場でのプレゼンス強化、そしてグローバルな機能的支援の提供などを指揮します。

ボーイングには2020年2月、ボーイング・オーストラリア・ニュージーランド・南太平洋社長として入社し、オセアニア地域における上級幹部としてボーイング・オーストラリア・ホールディングス取締役会会長を務めました。同地域におけるボーイングのプレゼンス強化、事業拡大、政府関係の主導およびビジネス戦略の遂行に尽力しました。また、在オーストラリア米国商工会議所（AmCham）会頭、オーストラリア戦争記念館評議会議長も務めました。

ボーイング入社前は、7年間オーストラリア戦争記念館の館長を務め、2010～2012年にはベルギー、ルクセンブルグ、欧州連合（EU）、北大西洋条約機構（NATO）の駐在オーストラリア大使を歴任しました。1996～2009年にはオーストラリア連邦議会の議員として、教育・科学・訓練大臣（2001~2006年）を務め、オーストラリア軍がイラク、アフガニスタン、東チモール、ソロモン諸島に派遣された2006年には国防大臣に任命され、艦船、ヘリコプター、戦闘機等の防衛装備品の大型調達案件もまとめました。また、2007～2008年には当時同議会野党であったオーストラリア自由党党首を務めました。

医師でもあるネルソンは、オーストラリア医師会（AMA）会長に史上最年少で選出され、1995年には同会最高の栄誉「医療・人道功労章」を受章しました。また、公衆衛生への功績が評価され、オーストラレーシア王立内科学会名誉フェローシップを、2016年1月には地域社会、オーストラリア連邦議会、外交、文化指導層への貢献を称え、オーストラリア・オフィサー勲章（AO）をそれぞれ授与しました。

南オーストラリア・フリンダース大学で医学・外科学の学士号を取得し、名誉博士号をフリンダース大学（2011）、オーストラリア国立大学（2017）、南オーストラリア大学（2019）から授与されています。そのほか、ニューサウスウェールズ州王立協会フェロー（2017）、オーストラリア帰還兵士協会名誉終身会員（2018）、オーストラリア看護大学名誉フェロー（2021）、ロータリー財団ポール・ハリ ス・フェロー（2001）、オーストラリア戦争記念館フェロー（2021）を務め、ベルギー・イーペル市名誉市民（2018）、ベルギー国民への貢献を称えベルギー王冠勲章コマンドール章を授与しています。